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もらって困る結婚祝い10選

もらって困る結婚祝い

はじめに

友人や親戚のほか職場の同僚や先輩、上司や部下など、結婚が決まった身近な人へお祝いを贈る機会は意外と多くあるものです。
「結婚するふたりが喜ぶ品物を贈りたい!」誰もがそう思いながら選ぶプレゼントですが、内容によっては相手が負担に感じてしまうケースもあります。
また、良かれと思って選んだ物が結婚祝いとしてはふさわしくない品で相手に不快な思いをさせてしまうことも。そうなると互いの関係に悪影響を及ぼし、本末転倒の結果となってしまいます。

贈ってハッピー、もらってハッピー……それこそがプレゼントの醍醐味です。
お互いが嬉しい気持ちでいられるよう、もらって困るお祝いから贈ってはいけないNGギフト、そして贈るときのマナーについて押さえておきましょう。

1.結婚祝いとは

結婚祝いとは、結婚が決まった友人や親族、職場の仲間など身近な存在の人に対して祝福の気持ちを込めて贈るプレゼントのことです。
基本的には品物を贈りますが、現金を包んで渡す場合もあります。

結婚祝いの相場は、友人や職場関係の人に対しては1万円程度です。兄弟や親戚の場合はそれより多めの1万円~2万円程度に設定することが一般的です。

なお、結婚式に出席する場合はご祝儀を渡すため、改めてプレゼントを贈らなくても失礼にはなりません。むしろあまり高価な代物は、「ご祝儀ももらったのに、これでは何かお返ししないと……」と相手が恐縮してしまいます。
お祝いの気持ちを込めて何かプレゼントをするなら、数千円程度のさりげないものに留めておきましょう。

2.もらって困るお祝い10選

ふたりの新たな門出を祝い一生懸命考えて選んだ品物であっても、「もらったけど……どうしよう?」と相手を悩ませてしまっては意味がありません。
「贈りたい物」と「もらいたい物」の間には、微妙なズレが生じることもしばしばあります。
お祝いを購入する前に「もらって困るお祝い」を確認し、プレゼント選びの参考にしましょう。

ただし次に挙げる品物でも、新郎新婦からリクエストがあった場合、話は別です。本人たちが欲しいものなら何であっても迷いなく贈り、喜んでもらいましょう。

2-1.ペアカップ・ペアグラス

ペアカップやペアグラスは一見どんなカップルにも喜ばれそうですが、実はもらって困る贈り物として話題に上る常連アイテムです。

普段使いのカップやグラスこそ、自分たちの趣味に合ったこだわりの食器を使いたいもの。
いくら食器棚に並んでいても、好みのテイストでなければなかなか手は伸びません。
場所を取るからと箱から出さずにしまい込んだまま、あげくの果てにはバザーに出品……なんてことも現実にはよくある話です。新郎新婦の好みが分からない場合は避けた方が無難です。
たとえ相手の好みに合わせて選んだとしても、他の人も同じことを考えていて商品がかぶってしまう可能性もあるので注意が必要です。

2-2.ぬいぐるみ付き電報

結婚式や披露宴に出席できなかった時、電報という形でお祝いを贈ることはしばしばあります。電報は披露宴の最中、特に花嫁のお色直しなどのタイミングで司会者によって読み上げられることが多く、新郎新婦はもちろんのこと参加者全員に自分の存在感をアピールすることができるため、渾身の力を注ぐ人もいることでしょう。

電報と一口に言っても、現在ではさまざまな種類があります。
フラワーアレンジメントとセットで売られている物や、押し花やうるし、刺しゅうなどの台紙に入った商品も人気です。

その中で注意したいのは、ぬいぐるみ付き電報です。キャラクターのぬいぐるみと一緒になった電報は、今や定番物として人気を博しています。
しかし、相手の好みと違っている場合は飾ることもはばかられ、かといって捨てるには忍びなく、相手にとって大きな負担となってしまいます。

電報自体は結婚式の場を盛り上げてくれる優秀アイテムとして重宝しますが、読み終わった後の保管場所まで配慮の気持ちを忘れないことが大事です。

2-3.鉢植えの花

花をプレゼントされると多くの人(特に女性)は嬉しいものですが、鉢植えとなると少し状況は変わってしまいます。
毎日の水やりやお手入れ、枯れてしまった後の始末など手間がかかる上、虫がつく心配もしなくてはなりません。

これから新婚生活をスタートさせるふたりには、公私にわたって忙しい日々が続きます。そこへ余計な仕事を増やしては、花の美しさもかすんで見えてしまうでしょう。
お花を贈るなら、水替えや花瓶の用意も要らないフラワーアレンジメントがベターです。

置くスペースを考えなくてはならない点では、鉢植えの花と同様に観葉植物の贈り物も慎重に考えた方が良いでしょう。

2-4.壁掛け時計

結婚祝いにインテリア小物をプレゼントする時も注意が必要です。
新居で暮らし始めるふたりなら、インテリアにもこだわったお気に入りの空間を作りたいと考えるのが自然です。自分たちの好きなテイストと違ったインテリアアイテムを受け取っても戸惑ってしまうでしょう。

特に壁掛け時計は存在感も大きく、それだけで部屋の雰囲気がガラッと変わってしまいます。
インテリア好きならお気に入りの時計をすでに準備している可能性も高いため、せっかく贈った壁掛け時計も時を刻む出番がないまま放置されてしまうことも考えられます。
さらに新居が賃貸の場合、壁に穴を開ける必要がある壁掛け時計は使えません。

インテリア関係の品物を選ぶときは、ふたりの好みをよく聞いて、サイズ感やアイテムの要望を聞いてから購入するのが無難です。

2-5.ハンドメイドの品物

腕に自信のある女性が贈りたいと思うのが、ハンドメイドの品物です。
フラワーアレンジメントやカルトナージュ小物、ポーセラーツの食器、キャンドル、アロマグッズ、手縫いアイテムなど、最近のブームも手伝ってハンドメイド作品は多種多様に存在します。
自分にとっては大好きなテイストでお気に入りの一品だとしても、相手が同じように思ってくれるとは限りません。

喜んでもらうどころか、「趣味に合わない」「気持ちが入りすぎている」「不衛生」「完成度が低い」など、マイナスイメージも多いのが手作りギフトの現実でもあります。
くれぐれも厚意の押し付けとならないよう、客観的な目を持つことが大切です。

2-6. 名前入りギフト

パートナーと自分の名前が入ったギフトを喜ばない人は意外と多くいます。特におしゃれに敏感なカップルにとって、名前の書かれた贈り物は洗練されたかっこよさに欠け、どこかやぼったさを感じてしまうようです。
そもそも名前を入れるという行為自体が古めかしく、それを使っている自分もなんだかダサい……スタイリッシュな夫婦ならそんなイメージを抱いても不思議ではありません。
そればかりか、名前入りギフトを選んだ贈り主のセンスも疑われてしまいます。

しかも、名前が入っているために人に譲ることもままなりません。

ロゴが大きく入ったブランド物を好まないようなカップルや、ある程度落ち着いた年齢のふたりへのお祝いとしては、避けた方が贈る側のためでもあると心得ておきましょう。

2-7.タオル

タオルは贈り物の定番商品であるがゆえに、注意が必要です。
いくつあっても困らない消耗品として、無難な選択とばかりにタオルは選ばれがちですが、同じことを考える人は他にもたくさんいます。
結婚したばかりのふたりにとって、タオルはそう何枚も必要なものではありません。

「また、タオルだ……」そう思われてしまっては贈り主の印象も薄く、結局はバザーに出されるなど、贈ったかいのない結末が待っています。
何世代も同居している大家族や、来客が多い・人をたくさん泊めておもてなしするのが好きな家庭なら、タオルはいくつあっても重宝されるでしょう。

そうではない家庭には、お祝いにタオルを贈るのは控えた方が無難です。

2-8.香りがするもの

アロマグッズやキャンドルなど、香りがする贈り物は好き嫌いが分かれます。
たとえ新婦が好きでも、新郎にとって苦手な香りなら日の目を見ない可能性は十分にあります。
香りがするグッズが好きな人でも、すでに他のアイテムを使っている場合、一緒の空間に置いておくと匂いが混ざってしまい快適性は損なわれてしまいます。

その他、授かり婚の場合も香りの付いた贈り物は厳禁です。妊婦は匂いに敏感です。これまで好きだった香りでも、妊娠をきっかけに全く受け付けなくなることは良くあります。
また、妊婦さんにとって控えた方が良い香りもあるため、「いい香りだから」と安易に贈ってしまうと後で大変な思いをさせてしまうかもしれません。

プレゼント選びでショップをのぞいていると、つい良い香りにつられてしまいがちですが、1度冷静になる時間を作り、よくよく考えてから決断することをおすすめします。

2-9.家電

最新家電や便利な家電グッズは「新生活にふさわしいし、オススメ!」と贈り手は考えがちですが、価値観は人それぞれ。自分が「欲しいな、家にあったら絶対嬉しいな」と思うものでも、相手にとっては無用の長物であることも考えられます。

家電と一口に言っても、コーヒーメーカーやホットプレート、食洗機などのキッチン周りの商品から、おしゃれなランプや加湿器などのインテリア関連、健康グッズにいたるまでさまざまです。どれも場所を取ってしまう存在です。
「置き場所に困ってしまう。かといって簡単に捨てるわけにもいかないし人に譲ることも難しい……」
どうにも扱いづらいのが「使わない家電」の特徴です。

エコやナチュラル志向の夫婦、断捨離が好きな夫婦に贈る場合は、家電を選択肢から外した方がいいでしょう。
前から欲しいと聞いていた品物なら、本人たちが買ってしまう前に打診しておくことが成功の秘訣です。

2-10.キャラクター物

結婚するふたりともがよっぽど好きなキャラクターがあれば別ですが、そうでなければ結婚祝いからは外しておいた方が賢明です。
新郎新婦のどちらか一方が熱烈なフアンであっても、一方にとってはうんざりする存在かもしれません。夫婦ゲンカの火種を作らないためにも、キャラクター物はやめておきましょう。

もちろん、自分が好きだからといってそれを押し付けることはもってのほかです。あくまで夫婦ふたりが共に喜んでくれる品物を第一に検討することが大切です。

3.贈ってはいけないNGギフト

結婚するふたりの門出を祝う贈り物として、ふさわしくない品物があります。
知らずに贈ってしまっては失礼に当たり、せっかくのお祝いの心も相手には伝わりません。そればかりかふたりに不快な思いをさせてしまい、その先の関係性に悪い影響を与えてしまう恐れもあります。

ポイントは、「切る」「割れる」などの忌み言葉を連想させるものです。
大人のマナーとして、結婚祝いに贈ってはいけないNGギフトをここで確認しておきましょう。

3-1.刃物

刃物は「縁が切れる」ことを意味するため結婚祝いには不向きです。ハサミや包丁、ナイフ類はやめておきましょう。ただし、「ヘンケルスのキッチンバサミが欲しい」「切れ味抜群のグローバルの包丁が絶対に欲しい」などのように新郎新婦からリクエストがあった場合は別です。

特に要望がない場合、いくら良い商品であっても受け取った側は「縁起が悪い」と感じてしまう可能性があります。特にしきたりや礼儀を重んじる家庭に対しては十分に配慮することが大事です。

3-2.ハンカチ

ハンカチは漢字で「手布(てぎれ)」と書き、縁を切る忌み言葉にあたります。また、ハンカチは「涙を拭くもの=別れ」を連想させるため、お祝いの贈り物には不向きです。
結婚祝いだけでなく、出産祝い、誕生日プレゼント、内祝いなど、おめでたいタイミングでのプレゼントに選ぶことはやめておきましょう。

特に白いハンカチは、日本では亡くなったご遺体の顔にかけることが多いため絶対にNGです。

3-3.割れるもの

食器やグラス、鏡、ガラス製品は「割れる」を意味するため、結婚祝いには不向きです。
食器やグラスは結婚祝いに贈られがちですが、マナーや礼儀礼節をよく心得ている夫婦に贈った場合、「ああ、常識を知らないのかな」とがっかりされてしまうかもしれません。

マナーにこだわりのない夫婦にとっても、食器類は「趣味と違う」「場所を取る」「使い道がない」などの理由で、贈る側の意図とは裏腹に意外と人気がないことも事実です。

簡単に処分することも躊躇してしまうものなので、相手の負担も考えると割れ物はおすすめできません。

3-4.授かり婚ならベビーグッズはOK?

授かり婚の場合、出産祝いも兼ねてもうすぐ生まれる赤ちゃんのためのベビーグッズを選んで良いかというと、答えはNOです。
出産は、生まれるまでは何が起こるか分かりません。不謹慎な言い方かもしれませんが、どれだけ順調な妊婦生活であっても、誕生まで気を抜くことはできないのです。万が一のことを考えて、ベビー関連のお祝いは出産後にしておきましょう。

ただし、アメリカ文化の流れから、日本でもべビーシャワーのイベントは広まりつつあります。
ベビーシャワーとは、妊婦さんとこれから生まれてくる赤ちゃんに対して「シャワーを注ぐように愛情いっぱいにお祝いする」ことが目的のイベントです。
ベビーシャワーを楽しむような流行に敏感な女性やグローバル感覚を持った仲間であれば、妊婦さんが喜ぶグッズや定番のダイパーケーキ(おむつケーキ)で盛大にお祝いしましょう。

4.結婚祝いを贈るときのマナー

結婚祝いの品物が決まったら、次に考えるのは贈り方です。相手の状況や都合に合わせる配慮の気持ちがなければ、せっかくのプレゼントも独り善がりのものとなってしまいます。お祝いを贈ることがただの自己満足とならないよう、気遣いの心を持つことが大切です。
ここではお祝いを贈る際、相手の迷惑とならないタイミングや渡し方、品物につける「のし」について確認しておきましょう。

4-1.贈る時期と渡し方

結婚祝いを贈る時期は結婚式の1~2カ月前が望ましいでしょう。遅くとも式の1週間前までには届けることをおすすめします。
一番迷惑なのは、品物を結婚式当日に持参することです。当日はただでさえバタバタと忙しく荷物もかさみます。その状況を想像すれば、結婚式の日に贈るという選択肢は自然となくなるはずです。
ちなみに金銭を包んだご祝儀袋は逆で、むしろ当日持参することが一般的です。

結婚祝いは本来、相手の家まで出向き、直接顔を見て渡すのが正式なスタイルです。
慶事のお祝いなので六輝の中でも日柄の良い日、つまり大安や先勝などの午前中がベストでしょう。
当然のことながら、何の連絡もなく突然訪問することは相手にとっても迷惑です。事前に伺う旨を先方に話して、約束を取り付けておきましょう。

ただし、結婚前のふたりは式の準備などで何かと忙しいこともあります。お祝いを持ってきてくれると分かればそれなりにおもてなしをする必要もあり、かえって気を使わせてしまうことも。
そこで最近では、結婚祝いを郵送で届ける方法が主流となっています。郵送でも失礼には当たりませんが、お届け日を相手が休みの日に指定するなどの気遣いが必要です。
休日だからといって「仏滅」に送付しては相手も良い気持ちがしません。ふたりがあまりこだわらないタイプだとしても、お届け日の六輝を念のため確認しておきましょう。
なお、お祝い金を送付する場合は必ず現金書留とすること!

郵送の場合は、面と向かって挨拶できない代わりに心のこもったメッセージを添えると事務的な印象が薄れ、温かな気持ちを伝えることができます。

4-2.のし紙・のし袋の書き方

結婚祝いに品物を贈る場合はのし紙をつけます。のし紙に印刷された水引の種類は「結び切り」や「あわじ結び」を選びます。これは「一度結んだらほどけない=一度きりのお祝い」ことを意味しています。婚礼に関する水引は全て結び切りタイプを選びましょう。
反対に、何度でも結び直すことができる「蝶結び」の水引は何回あってもおめでたい出産祝いや入学祝いなどに用います。

お祝いは、ご祝儀として金銭で贈っても問題ありません。その場合はのし袋を用意します。結婚祝いに包むお金は新札を準備するのがマナーです。

「のし紙」も「のし袋」も書き方は同じです。水引の上に「寿」または「御祝」、「御結婚御祝」、「ご結婚祝い」などを、下には自分の名前を書きます。友達と一緒に贈る場合は連名で書きます。年上または役職の上の人を筆頭に右から順に書くのが基本です。

4-3. 結婚した後に報告を受けたらどうする?

結婚後に報告を受け、ふたりがすでに新生活を始めていたタイミングであっても、結婚祝いを贈ることは失礼に当たりません。
話を聞いたらなるべく早めにお祝いを手配しましょう。その際、用意が遅くなってしまったことに対するおわびの気持ちと、ふたりの結婚を祝福するメッセージを添えることを忘れずに。

結婚の話を当人たちから聞いたときは何も問題ありませんが、人づてに聞いたり噂で耳にしたりしたときは注意してください。
いきなりお祝いを贈ってしまっては、「あの人にはまだ話していなかったはず……」と本人たちも恐縮してしまいます。まずは直接本人へ祝福の言葉を伝えてからお祝いを用意するようにしましょう。

まとめ

結婚するふたりへお祝いを贈るとき、最も失敗しない方法は本人たちに欲しいものをリクエストしてもらうことです。自分たちが望んでいる品物なら、当然のことながら喜んでもらえる上にいつまでも大切に使ってくれるでしょう。

そうはいっても、本心はなかなか言ってくれないものです。
「何でもいいよ」、「気持ちだけでうれしい」……この言葉をうのみにして自分本位に決めてしまっては、相手にとって迷惑となる可能性もあります。
相手の気持ちを察しながらお祝いを選び、結婚するふたりの最高の笑顔を引き出しましょう!