はじめに
突然ですが、質問です!あなたは結婚指輪の何を重視して決めますか?
一生身に着けるものだから、気に入ったデザインがいいですよね?
でも、毎日着けるものだからとデザインだけで決めてもいいのでしょうか?
10年、20年と長い時間を共に過ごすには、耐久性が必要だと思いませんか?
結婚指輪は洋服のように毎シーズン買い替えたりしませんし、ファッションリングのように取り換えてはめるものでもありません。
デザインをメインに決めるのは、確かに重要なことだと思います。気に入った好みのデザインでなければ、そもそも身に着けたくないですよね。
「私はデザインを一番重視して結婚指輪を決めます」
「おしゃれな結婚指輪がずっと生活の一部なんてステキでしょ」
でも、デザインだけを重視して決めてしまうのは少し待って!指輪のことを少し掘り下げて知っておくだけで、後悔しない指輪選びができるんです。
心の底から納得して決められる指輪選びにはいくつかのポイントがあるので、ご紹介していきますね。
目次
1.デザイン以外の重要なポイント
1-1 指輪の幅と厚み
結婚指輪の幅と厚みはとても重要です。それには理由があります。
結婚指輪は一生身に着けていく、夫婦の証といえるものです。そのためには、生涯使い続けられる耐久性が不可欠です。
さて、近年は細くて薄い結婚指輪が人気です。なぜ細くて薄い指輪がいいのでしょう?
「きゃしゃな指輪がかわいいから!」
「細い方がジャマにならないし!」
「目立ちたくないから」
このような理由から、細くて薄い結婚指輪をお求めになる方が多くいらっしゃいます。
でも、ちょっと待ってください。そういう方は、指輪のデザインしか見ていないのではないでしょうか?細過ぎたり薄過ぎたりすると、指輪が変形する要因の1つになってしまうのです。
例えば、長年連れ添ったご夫婦が結婚指輪を新しく買い替えたいとご来店された時、次のようなご意見をいただくことがあります。
「細いと変形するのよね」
「前の指輪はボコボコよ」
こういったご意見とともに、
「だから次の指輪は幅と厚みのあるものを選びたい」
とおっしゃいます。
長く結婚指輪と共に人生を歩んでこられた方だからこそ、細過ぎたり薄過ぎたりする指輪が日常のご使用だけでも変形することを実感されているのではないでしょうか。
こういったご意見をお聞きするたびに思います。一生を共にする指輪だからこそ、形の変わらない指輪を選ぶことが大切だと!
そのためには、指輪にはある程度の幅と厚みがあることが大変重要になってきます。
そして実際に幅と厚みがある指輪を選ばれた方からは、こんなご意見を頂きます。
「着け始めはやっぱり違和感があったけど、1週間もすると気にならなくなったよ」
「着けてる!って感じが欲しくて幅の太い指輪にしたんだ。違和感のない指輪は指から抜けてしまっても気づかないかもしれないね」
「存在感がすごくあって目に留まるから、日々の生活のスパイスになっているの」
このように、先輩夫婦のお話からも、程よい幅と厚みにはメリットがいくつもあるということが分かりますね。
1-2 製造方法を押さえておこう
指輪の製造方法には2種類あります。
鋳造法(ちゅうぞうほう)と鍛造法(たんぞうほう)といい、どちらにもメリットとデメリットがあります。
1-2-1 鋳造法とは?
鋳造の指輪は、「ワックス」という樹脂から原型を作り、その中に金属を流し込み、冷やし固めた金属に磨きをかけて仕上げる製造方法です。SラインやVラインなど、繊細なデザインを作るのに適していて、一般的には結婚指輪の多くがこの方法で作られています。
鋳造法で作るメリットは、
・美しい曲線や非常に繊細なデザインが可能
・一度に大量に作ることができるため、鍛造法よりもローコスト
などです。一方でデメリットは、
・細すぎるデザインなどの場合に耐久性が低くなること
です。
1-2-2 鍛造法とは?
鍛造の指輪は、金属に圧力をかけ何度もたたき、鍛えて作る製造方法です。鍛えることで金属が締まり密度が高くなるため、鋳造で作った指輪よりも固く、変形に強くなります。表面硬度が高いので、研磨した時に輝きが増すのも魅力です。しかしSラインやVラインなど、デザイン性の高い指輪を作るのは難しく、ストレートラインでシンプルなデザインが多くなります。
鍛造法で作るメリットは、
- 丈夫でゆがみにくい
- 表面仕上げの輝きが美しく滑らか
などがあります。
一方デメリットは、
- 鍛造法の性質から加工が難しくサイズ直しや修理がほとんどできない
- 製造に大規模な精密機器や専門の職人が必要で大量生産ができないため、価格が比較的高額になりやすい
などが挙げられます。
余談ですが、男性はデザインよりも製造方法に魅力を感じる方が多いようです。
製造業の方はもちろん、車のホイールにも鋳造と鍛造の種類があるので車好きの方は「鍛造製法」と聞くとときめかれるようですよ。
1-2-3 オススメの製造方法は?
製造方法の視点からいえば、鍛造法の指輪の方が鋳造法の指輪よりも強度がありオススメです。
しかし鋳造製法の指輪も幅と厚みに注意して、細過ぎず薄過ぎないデザインを選ぶことで、変形のリスクを減らすことができます。
1-3 ダイヤの有無で気を付けるべきポイントはこれ!
ダイヤが付いている結婚指輪に惹かれる気持ち……分かります!私の指輪もダイヤ付きです。
そして、結婚指輪を選ばれる70%の女性がダイヤ付きのデザインを選んでいます。
そもそもダイヤモンドは「純潔・純粋無垢・純愛・永遠の愛」という意味を持っており、地球上に存在する鉱石の中で最も硬いものです。強度と輝きを併せ持つ性質から、一生身に着ける結婚指輪に適しているといわれています。
でも、「キレイだから」という理由だけでダイヤ付きの結婚指輪を選ぶのはちょっと待って!
ここで1つ考えてほしいことは、ダイヤ付きの結婚指輪は石が取れてしまう心配があるということです。
石の付いていないデザインなら、石取れの心配はいりません。でもできれば「ダイヤモンドが付いた結婚指輪を選びたい!」という方へ、ダイヤ付きのデザインをお選びいただく上でぜひ知っていただきたいことをご紹介します。それは、石の留め方によって石の取れるリスクの程度に違いがあるということです。
それぞれの石留めの方法について、メリットとデメリットを知ることで最良な結婚指輪選びができるように、今から詳しくご説明していきますね。
1-3-1 石の留め方の違い
♦覆輪留め(ふせ込み)
石の周りをぐるっと地金で覆う留め方で、一番シンプルに見える石留めです。
石を埋め込むことから「ふせ込み」と呼ばれたり、見た目の様子から「目玉留め」と呼ばれたりすることもあります。
メリット | 石が取れたり、石にキズが付いたりしにくく、石を留める爪がないので洋服などへの引っかかりが少ない。爪留めのデザインよりは石取れのリスクが低い。 |
デメリット | 石の周りを覆ってしまうため、爪のある石留め方法より輝きは控えめ。 また何石も石を留める場合は、1石ずつ石と石の間に隙間を空けないと石留めができないため華やかさは低め。 |
♦彫り留め
地金に穴を開けて石を埋め込み、それを小さな爪で留める方法で、石を敷き詰めるように連続して留めることができます。
メリット | 石を連続して留めることができるため、見た目を華やかなデザインにできる。 |
デメリット | 石は地金に埋め込まれているが、爪に洋服などの繊維が引っかかったり、衝撃などで爪が緩んだりすると石が取れるリスクがある。 |
♦レール留め
1列に並べた複数の石を、上下のレールで挟んで留める方法。スタイリッシュな印象のデザインになります。
メリット | 石が取れたり、石にキズが付いたりしにくい。石を留める爪がないので洋服などへの引っかかりが少ない。爪留めのデザインよりは石取れのリスクが低い。 |
デメリット | 石がレールの枠に覆われているので、爪のある石留め方法より輝きは控えめ。 サイズ直しが難しいため、サイズを変更する際は作り直しになることも。 |
☆ちょこっとコラム「女性の憧れエタニティリング」
女性の憧れ、エタニティリング。一口に「エタニティリング」と言っても、石留めの方法はさまざまです。
エタニティには、「玉留め」と呼ばれる爪がむき出しになったデザインと、玉留めの上下にフチを付けたデザインがあります。
玉留めだけで石を留めているデザインの方が光の反射が多いために輝きはキレイですが、衣服などに引っかかりやすく繊細なため、取扱いには注意が必要です。その点フチがつけてあるデザインは、玉留めのみのものよりも引っかかりが少ないため、多少石取れのリスクが低いといえます。
ここまで、石の留め方についてご紹介してきました。留め方によって強度に違いがあることがお分かりいただけたでしょうか?
実際にダイヤ付きの結婚指輪を選ぶときは、石の留め方だけでなく石の出っ張りが少ないデザイン、石留めの爪の引っかかりが少ないデザインを選択するのもポイントです。石取れの原因の1つは、石留めの緩みや破損だからです。
石が出っ張っているデザイン、爪が引っかかりやすいデザインは、その分石取れのリスクが高くなるのです。
あと1つ、とても重要なことがあります。
それは、指輪を身に着けるあなた自身の日々の取り扱い方です。
日常的に結婚指輪を使っていると、知らず知らずのうちにどこかにぶつけたりして指輪が変形してしまった!ということもよくあります。
変形や、小さな衝撃などが原因で起こる石の緩みや石留め部分の破損が、石取れの要因になってしまうこともあるのです。
石取れを防ぐには、まず指輪はデリケートなものだと認識して、日常生活でも石取れの心配があるときは必ず外すことをオススメします。例えば、重たい荷物を持つときやスポーツをするときなどです。
実際、私も家事や何か作業をするときは指輪を外すようにしています。ちょっとした心がけ次第で、石取れのリスクを減らすことができるのです。
このように指輪の性質をよくご理解いただければ、華やかなダイヤ付きでも納得の結婚指輪選びができるはずですよ。
1-3-2 ダイヤ付きの結婚指輪を選ぶ理由
お客さまから、ダイヤ付きの指輪を愛用する私も納得のこんなお声を頂いたので紹介させてください。
「華やかで、結婚指輪のダイヤを見ていると幸せな気持ちになります」
「日常の生活に彩りを与えてくれるので、ダイヤモンドが付いたデザインにして良かったです」
「手元が女性らしく見えるのがお気に入りです」
ファーストジュエリーとして結婚指輪を購入される方も多い昨今、デリケートな指輪の性質をよく知っていただいた上で、「華やかな石付きの指輪が好き!」と思われたなら、ぜひ1番好きだと思える指輪をお選びください。
皆さん、それぞれに好みもライフスタイルも違いますが、自分のお気に入りの結婚指輪なら、ずっと大切に身に着けていたくなるはずです。
1-4 アフターケアから表面仕上げを考える
指輪の主な表面仕上げには、「鏡面仕上げ」と「マット仕上げ」があります。
鏡面仕上げ | 表面が鏡のように光沢があり、つるんとした滑りの良い滑らかな仕上げ |
マット仕上げ | 輝きが抑えられた表面仕上げ(代表的なものとして、線状にキズをつけた様なヘアラインマットと、砂を吹き付けた様なホーニングマットがある) |
どちらの表面仕上げにも、日常的な使用でキズは必ずといっていいほど付いてきます。
キズは、日常生活で起こる摩擦などによって簡単に付きます。指輪を少し何かにぶつけたりすると、深いキズも付いてしまいます。
ここで考えていただきたいのが、その付いたキズをどうするのか?というアフターケアの問題です。
<全面鏡面仕上げの場合>
全面鏡面仕上げの場合は、バフ集塵機という機械を使って指輪を研磨する方法でケアします。これを「バフ研磨」といいます。
布を何枚も重ねたバフの側面に研磨剤を塗布して、指輪を摩擦し表面を磨くことで、キズの付いた指輪に輝きを取り戻すことができます。日々のご使用で付いた浅いキズならほぼ取り去ることができますが、深いキズは取ることができません。
<全面マット仕上げの場合>
全面マット仕上げの指輪を「バフ研磨」で磨いてしまうと、せっかくの仕上げが鏡面のようにツヤツヤになってしまうため、基本的にバフ研磨は行いません。
マット仕上げの場合、まずは店頭で汚れを落とします。超音波洗浄機を使って細かい溝のほこりや汚れを取り除きます。
このクリーニングだけでもキレイにはなりますが、キズを取ることはできません。「キズを取りたい」とご希望の場合は、各メーカーへ送ります。
メーカーは、キズを取ってからマット仕上げを再度施してくれます。時間と費用はかかりますが、新品同様にキレイになります。
<鏡面仕上げとマット仕上げを両方施したデザインの場合>
店頭でのクリーニングは、まず鏡面部分のみにバフ研磨を行って小キズを取ります。次に超音波洗浄機を使い、汚れを落とします。
店頭クリーニングだけでも十分キレイにはなりますが、マット仕上げの部分にはキズが残ります。この部分もキレイにしたい場合は上記「全面マット仕上げ」と同様です。各メーカーへ送り、キズ取りとマット仕上げの再加工を行います。
こちらも時間と費用はかかりますが、新品同様にキレイな仕上がりを取り戻せます。
ここまで、表面仕上げの種類でどのようなアフターケアになるのかをご紹介してきました。
ここで、簡単にアフターケアをおさらいします!
全面鏡面仕上げのデザイン | 短時間の店頭クリーニングで小キズや汚れを取ることができる。 |
全面マット仕上げのデザイン | 店頭クリーニングで汚れは落とせるが、キズを取ることはできない。 キズを取るにはメーカーで再加工が必要。 |
鏡面とマット仕上げ両方を使ったデザイン | 店頭クリーニングで汚れと鏡面部分のキズは取れるが、マット部分のキズを取ることはできない。キズを取るにはメーカーで再加工が必要。 |
アフターケアの面だけを見ると、ケアの手軽さからは鏡面仕上げが1番オススメかもしれません。
一方、マット仕上げは鏡面仕上げよりも落ち着いた雰囲気で肌なじみが良いので、ジュエリーを普段着け慣れていない方に好まれる傾向があります。鏡面とマット仕上げを両方使用したデザインは、デザイン性が高くおしゃれだと男性に人気があります。
ここまで指輪選びについて、デザインから選ぶ方法以外に「指輪の幅や厚み」「製造方法」「石の留め方」「アフターケア」など、さまざまな観点からの情報をお伝えしてきました。
アフターケアの手軽さを優先するか?デザインを優先するか?どちらを重視するかはあなたの自由です。
これらの重要なポイントを押さえた上で指輪選びをすることで、おふたりが一生愛用できるお気に入りの結婚指輪を見つけていただければ幸いです。
2.一番大切なのは「使い方」
2-1 指輪はデリケート
これまで、結婚指輪を選ぶ上での大切なポイントをご説明してきましたが、何よりも一番知っていただきたいことは「指輪はとてもデリケート」だということです。
指輪に使われている貴金属は硬くて強いと思われている方も多いですが、実は軟らかくもろい一面があります。
例えば何かを持ち上げたとき、指輪の1点に集中して力が加わるだけで変形してしまうことがあります。そして細かなキズなどは、日常的にご愛用いただくことで必ず付いてくるものです。
また、指輪に付いているダイヤモンドなどのメレ石も、石を留めている爪の緩みや破損などで取れてしまうことがあります。
大前提として、「指輪はデリケートなもの」と認識していただくことが大切です。
2-2 ご愛用いただく上での要注意シーンは?
日常で、気を付けていただきたい要注意シーンをご紹介していきます。
下記に該当する時は、基本的に指輪を外すことをオススメします。
日常生活 | 日常生活には危険がいっぱいです。 ドアを開けるときに指輪がカチッと当たる、車の運転でハンドルを握る、食器を洗う際の食器への接触、かばんから物を取り出す際の引っかかり、電車のつり革を握る、拍手をする、日曜大工……etc. |
重いものを持つとき | 重い荷物を運ぶ際に指輪にかかる負担 |
スポーツをするとき | テニス、バドミントン、ゴルフ、野球など、握力を使うスポーツ。 ジムでダンベルなど、硬い道具や器具を使う場合。 |
アウトドア | 山登り、少しハードな野山の散策、硬い岩や木々に触れるレクリエーション、公園の遊具を使用する、ボルダリングなど硬い道具や設置物設備に触れる場合 |
仕事中 | 金属の道具を使う仕事、工事現場・工場勤務での手作業、重労働が多い職場では相当の圧力がかかる。 |
2-3 小まめにチェック
小まめに指輪の状態をチェックしていただくことも大切です。
ご自宅で簡単にチェックできますので、ぜひ実践してみてください。
- 指輪を外して変形していないか目視でチェック
- 石付きのデザインなら、石が動かないかをマチ針などを使用してつついてチェック
不具合があればすぐにお店に相談しましょう!
2-4 大切に扱う習慣を身に付ける
変形や石取れを防ぐには、何らかの作業をする際は「指輪を外す習慣」を身に付けることが大切です。
この一手間だけで、大切な結婚指輪を変形や石取れの危険から守ることができます。
指輪を外した際は、紛失しないように保管場所をしっかりと確認しておくようにしてくださいね。
何より、「指輪を大切にしたい」という思いがあれば、おのずと大事に扱う習慣が身に付くはずですよ。
2-5 キズと向き合う
日々、結婚指輪をご愛用いただくにつれ、表面のキズは増えていきます。
残念ながらキズを防ぐことはできませんが、指輪に付いたキズはふたりが歩んできた証です。そう考えるとひとつひとつのキズにも愛着が湧いてきますよね。
ふたりで選んだお気に入りの結婚指輪に付いたキズも、すべてがふたりの思い出の1つです。その指輪は時を重ねるごとに、夫婦をつなぐスペシャルなアイテムになっていくのではないでしょうか。
3.もしもの時は修理できるの?
修理して直ることもあれば、1から作り直すこともあります。
3-1 変形しちゃったら?
ほんのわずかな楕円形程度の変形であれば、店頭で直すことができます。ある程度は、おおよそ元の形に戻るかと思います。
しかし、ラグビーボールのような明らかに楕円形だと分かるほどの変形だと、修理時に石取れや亀裂の恐れがあるため、ご了承いただいてから修理をします。
少しでも変形してしまうと金属疲労を起こし強度が下がるため、修理後の取り扱いにも注意していただく必要があります。
すでに亀裂が入るなど損傷が甚だしい場合は、修理は不可能なので作り直しになります。
3-2 石が取れちゃったら?
石が取れた場合、最初にチェックするのは石を留める爪です。爪に亀裂などの損傷がなければ、石の有無にかかわらず留め直しができることもあります。
しかし、石を留めている爪が折れてしまったり、爪に亀裂があったりする場合は作り直しになります。新たに爪だけを作ることはできないからです。
4.キレイを保つ方法
日々のご使用の中で付くキズや汚れなどは防ぐことはできませんが、キレイな状態を保つ方法として、店頭でのクリーニングサービスやご自宅での簡単なケアをされることをおすすめします。
♦店頭でのクリーニングサービス
表面の仕上げの違いによって異なりますが、基本的には表面を研磨して小キズを取った後、汚れを落とすために超音波洗浄機でクリーニングします。指輪の輝きが戻るので、お客さまにとても喜ばれます。
♦ご自宅でのクリーニング
ご自宅でのクリーニングでキズを取ることはできませんが、汚れは簡単なケアで落とせます。
<ご自宅でのクリーニング手順>
- ぬるま湯または水に食器洗い用の中性洗剤を少し混ぜます。
- その中に5分~10分程度、指輪をつけおきします。
- 柔らかめの歯ブラシなどで表面・内側を優しくなでます。
- 水で良く洗い流します。
- ティッシュ等で水気を取ります。
- 柔らかい布で優しく表面を拭きます。
大切な指輪、時間のあるときにケアしてあげてくださいね。
まとめ
結婚指輪は、おふたりがこれから一緒に歩まれる人生の大切な証となるものです。そんな結婚指輪だからこそ、デザイン以外の重要なポイントを押さえていただき、最良の指輪選びができるといいですね。
そして末永くご愛用いただけるよう、手元に指輪が届いたそのときからお取り扱いにも注意して身に着けていただければ、心からうれしく思います。