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社内恋愛では結婚報告はいつするべき?

社内恋愛、いつ報告する?

はじめに

社内恋愛が実を結びいよいよ結婚!……そこで考え込んでしまうのが、結婚報告のこと。「いつ?」「誰から?」「どうやって?」いざとなると悩んでしまう人も多くいます。
ふたりの職場が同じである以上、公私にわたって悪い影響を及ぼすような振る舞いは絶対に避けたいところです。

最もハードルが高いのは、社内恋愛禁止の職場です。いったいどのように報告するのがベストなのでしょうか。

今回は、社内恋愛で結婚するときの報告のマナーや手順、結婚後の職場での注意点についてお届けします。

1.社内恋愛の結婚報告のマナー

社内恋愛で結婚が決まったら、報告のタイミングや順番、方法など、押さえておきたいマナーがいくつもあります。配慮不足でうっかり手順を怠ると職場でしこりが残ってしまい、結婚後の仕事に支障を来すケースも珍しくありません。

ふたりの結婚を職場で歓迎してもらい、その先の仕事をやりやすくするための結婚報告のマナーについて、1つずつ確認しておきましょう。

1-1.社内恋愛の結婚報告はタイミングが命

社内恋愛の結婚でまず押さえておきたいポイントは、報告のタイミングです。
結婚報告のタイミングは、結婚式をするかしないか、結婚後も仕事を続けるか退職するかによってベストの時期が異なります。

1-1-1.結婚式をする場合

結婚式をする場合は式の日程や場所が決まって以降、式の3~4カ月前に報告します。
また報告された相手は、結婚式に呼ばれるのか呼ばれないのか気になってしまいます。招待する予定ならその旨をきちんと伝えておきましょう。

そして仲人やスピーチ、余興をお願いしたいと考えているなら、早目に打診しておくことです。
特に仲人の場合は事前の準備や心構えも必要となります。一方的にお願いするのではなく、「○○さんにはぜひ△△をお願いしたいと考えていますが、いかがでしょうか?」と相手の意向を伺うように話を持ちかけるとスマートです。

1-1-2.結婚式をしない場合

結婚式をしない場合でも、もちろん結婚報告は必要です。入籍の1カ月前までには伝えましょう。結婚したら戸籍が変わるため、会社側には年金や保険などの手続きが発生します。組織の一員としての配慮も忘れず、会社で求められる手順を踏んでいきましょう。

連絡期日など、会社によってルールが決まっている場合もあります。分からないことは人事や総務などの担当者に確認するなどして、クリアにしておくことが大切です。分からないまま放っておくと後で「手続きが間に合わない!」と大変な思いをしてしまいます。早め早めに確認しておきましょう。

1-1-3.結婚を機に退職する場合

結婚を機に退職する場合は、退職予定日の3カ月前を目安に報告すると退職直前にバタバタしなくてすみます。
会社としては、従業員の退職が決まると後任者の選定や採用を考えなくてはいけません。また退職者自身も、自分の仕事を引き継ぐ必要があります。
「立つ鳥跡を濁さず」の気持ちを持って、職場に迷惑がかからないよう準備を整えることも社会人としてのマナーです。

社内の規則で退職の報告期日が決まっていることもあります。社則を読み返すなどして、あらかじめチェックしておきましょう。

1-2.報告の順番はどうする?

報告の順番は、結婚する当人たちが思っている以上に重要です。順番を間違えたせいで上司に恥をかかせたり嫌な思いをさせてしまったりしては失礼なことですし、何よりその後の自身の仕事や評価に影響する可能性もゼロではありません。
また、一度報告してしまったら、順番をやり直すことはできません。2人でよく話し合って、手違いのないように進めましょう。

1-2-1.まずは直属の上司へ2人そろって

社内恋愛の結婚報告は、最初に直属の上司へ行います。これはビジネスにおける報連相の考えと一緒です。仕事上、組織をまとめているのは所属の上司ですし、結婚後の業務の采配に関わってくることもあるため、最初に話をしておくのがスジです。
2人とも同じ上司の場合は、2人そろって報告します。
もし、2人の結婚が上司よりも先に同僚や友人に知られたときは、上司への報告が済むまではくれぐれも他言しないようお願いしておきましょう。

1-2-2.男女で部署が違う時も同じタイミングを見計らう

男女で上司や所属部署が異なる場合は、同じタイミングで報告できるようしっかり計画を立てます。
どちらかの上司だけに先に報告してしまうと互いの上司間で話が食い違い、気まずい思いをさせてしまい、時には機嫌を損ねてしまうことさえあります。

同日の午前中やランチタイム、終業後など、細かい時間帯も合わせておくと無難です。少なくとも同じ日のうちに報告しておきましょう。

1-2-3.上司の次は先輩、同僚の順番で

上司への報告が済んだら、次は職場の先輩、同僚へと続きます。基本的に役職が上の人から順番に報告すると失礼はありません。
ただし、勝手に報告を進めるのは危険です。会社や部署、上司によっては、「話す時期を配慮してほしい」、または「上司から皆に発表したい」と考えている場合もあるからです。

上司へ結婚報告をする際に、「職場の先輩や同僚へ報告していいか」「いいなら、いつ頃のタイミングを見計らうべきか」の意見を聞いておくと失敗がありません。

1-3.結婚報告の具体的な方法

結婚報告をする当日、スムーズに話を進めるためには段階を踏むことが重要です。上司にも都合があります。突然「話があります」と切り出したところで「今はちょっと……後でもいい?」などと返事が返ってきたら、せっかく立てた計画が台無しとなってしまいます。
スムーズに報告ができるよう、具体的な方法を追っていきましょう。

1-3-1.まずはアポを取る

結婚報告をする際には、まず相手にそのための時間を取ってもらう必要があります。毎日顔を合わせるような密な関係であったり、職場の席が近かったりするときは直接挨拶をします。「私事の話ですが、お伝えしたいことがあります。お忙しいところ恐縮ですが、昼休みか仕事の終わりに10分程度お時間を取っていただくことは可能でしょうか?」などと切り出し、相手の都合に合わせて約束を取りつけます。

直接挨拶できない時は、メールか電話でアポを取ります。メールの場合は、開封や返信などのやり取りに時間がかかる場合もあります。報告したい日の前日までにメールを送るのがベターです。

1-3-2.報告は必ず対面で

アポの取り付けは電話やメールでも構いませんが、実際の報告は直接会って対面で行うのがマナーです。間接的な報告では細かいニュアンスが伝わらず、誤解を生む可能性もあります。自分たちの気持ちを表情や姿勢、態度でも表現し相手の反応も生で感じ取ることが大切です。

直接会って相手の目を見て話すことは、誠実で真摯な気持ちを伝えるための欠かせないポイントです。
そして何より、お互いが喜びを分かち合える貴重な思い出となってくれるはずです。

1-4.絶対に押さえておきたい報告の内容

社内恋愛で結婚報告をするに当たり、上司へ絶対に伝えておきたい内容があります。
後になって追加追加で話をしてもまとまりがなく、上司にとっても迷惑となります。
話すことを事前にまとめて、報告は1度で済むように努めましょう。

1-4-1.結婚式について

結婚式の有無と、行う場合は日時を伝えます。招待する場合はあらかじめ話しておきましょう。
特に仲人やスピーチ、余興などをお願いしたい場合は引き受けてくれるかどうかの意向を早めに聞いておくことが肝心です。

結婚式をしない場合は、入籍予定日や海外挙式、身内だけのパーティをするなど大まかな予定を報告しておくと上司の気がかりも解消されます。

1-4-2.休みの調整

新婚旅行や新居への引っ越しなどで休みを取るなら、いつ、何日間を考えているのか伝えておきます。旅行先や新居の大まかな場所を話しておいても良いでしょう。
反対に、休みを取らない場合もその旨を伝えておきます。新婚旅行は時期をずらす、新居探しは先延ばしにするなどの計画を立てているなら、報告しておくと上司もイメージがつきやすく、その後がスムーズです。

1-4-3.仕事は続けるかどうか

結婚後も仕事を続けるかどうかは、上司にとって気になるところです。辞める場合は、仕事の引き継ぎや同僚への分配、場合によっては新規採用にも関わってきます。そのまま仕事を続ける意思があるのか、辞める場合はどのタイミングを予定しているのか等、本人と上司の考えにズレが生じないよう、はっきりと話しておきましょう。

1-4-4.妊娠のこと

妊娠している場合は2人から伝えます。産休や育休のタイミングにも関係するため、出産予定日などもきちんと話しておくことが大事です。
デリケートな内容のため、上司にとっては聞きづらいものです。不用意に確認してマタハラと非難されては大変ですから無理もありません。
体調などの状況も含めて当人たちから正しく報告することも気遣いのうちと心得ておきましょう。

2.社内恋愛の結婚報告NGマナー

社内恋愛で結婚報告をするとき、やり方を間違えるとトラブルへと発展しかねません。結婚後も気持ちよく仕事ができるよう、周囲への気遣いや配慮は必須です。
次のような振る舞いはNGマナーとして頭に入れておいてください。

2-1.職場が忙しい時期の報告

職場の繁忙期や年度替わりのバタバタした時期はできるだけ避けましょう。「こんな時期にゆっくり話を聞ける状態じゃない」と思われてしまったら、結婚自体に良い印象を持ってもらえません。
また、2人の仕事が立て込んでいる時期もやめておいた方が無難です。上司は結婚を喜ぶ気持ちと一緒に「任せておいた仕事は大丈夫かな……」と不安を抱えてしまうことでしょう。
もし忙しい時期を避けることができない場合は、「このような時期に私事で申し訳ない」という気持ちと、「仕事に支障を来さないようどのように努力するつもりか」を、誠意を持って伝えることが大切です。

2-2.はしゃぎ過ぎ

職場にはさまざまな事情を抱えている人がいます。自分たちは幸せの絶頂にあっても、隣の席の同僚は真逆の可能性だってあり得るのです。
幸せな気持ちは隠したって隠し切れないでしょう。もちろん、それ自体は悪いことではありません。むしろ周囲の空気を明るくするという意味では結婚報告はプラスに働きます。

ただし、度を過ぎたはしゃぎっぷりはNG。反感を買って仕事がやりづらくなってからでは遅いです。仕事に対して真剣に取り組んでいる人に水を差したり、気分が落ち込んでいる人の神経を逆なでしたりしないよう、空気を読んだ行動を肝に銘じましょう。

2-3.メールやSNSで一斉連絡

礼儀として、直接会って対面で報告することが基本です。メールやSNSを使って報告することはNG、ましてや一斉送信はもってのほかです。常識のない人間として、仕事の評価にもつながってしまいます。
これからも続く関係性を考慮して、節度のある振る舞いを意識しましょう。

どうしても直接話す機会が持てなかったり、遠方で会えなかったりといった場合は、まずはメールや電話で報告するしかありません。しかし、面と向かって伝えられないおわびのひと言を添えて、会えるチャンスがやってきたら改めてきちんと報告することを忘れないでください。

3.社内恋愛禁止の会社の場合は何と報告する?

今の時代、職場恋愛に口出しする会社は少ないですが、社内恋愛禁止の職場も一部にはあります。
中には、社内恋愛禁止のルールを破ると減俸や配置転換などの処分が下されることも。
いくら禁止事項とはいえ、人の気持ちにフタをすることはできません。社内恋愛に発展するケースもあるでしょう。ただし、どれだけ恋愛を内緒にしていたとしても、結婚までは隠し通せるものではありません。社内恋愛禁止の会社で結婚する際は、報告する以外に道はないと覚悟を決めることです。

3-1.正直に報告

結婚が決まった以上、戸籍も変わります。会社での諸手続きをしないわけにはいきません。今後妊娠したら、なおのこと隠し通せるものではないでしょう。
まずは、正直に報告することです。規則を守れなかったことに対して、申し訳ないというおわびの気持ちもきちんと付け加えましょう。

結婚の報告は本来ならばおめでたい話ですが、この時ばかりは冷たい空気が流れるかもしれません。嫌味やお叱りの言葉が返ってくることも考えられますが、すべてを受け入れる気持ちで腹をくくるのみです。
報告を受けた側も、言いたくないことを言わなくてはならず、嫌な思いをしているかもしれないのです。相手の心中も察して、ひたすら低姿勢を貫いてください。

3-2.今後どうしたいのか伝える

社内恋愛禁止の会社で職場結婚した場合、その後の対応は会社によってさまざまです。
部署移動や配置転換など、あらゆることが考えられます。
退職を考えている場合は、まずはその旨を率直に伝えましょう。
今後も働きたい場合は、今の仕事に対していかに熱い思いを抱いているのか、今後どのように会社に貢献していきたいのかを心を込めて話します。

これまでの実績や勤務態度、会社への貢献度によっては、結婚前と変わらず受け入れてくれる可能性もゼロではありません。どのような結果となっても悔いが残らないよう、正直な気持ちを伝えることが大事です。

ただし、あくまで低姿勢でいること。2人とも退社するのであれば話は別ですが、どちらか1人でも会社に残る場合は相手の心証を害するような話し方はご法度です。
開き直ったような態度は、将来的に自分たちにとってマイナスにしかならないと肝に銘じてください。

4.結婚後の注意点

社内恋愛の末に結婚してそのまま職場で働く場合は、今まで以上に自分を律する気持ちでいましょう。自分の環境が変わったことで仕事に影響が出てしまっては周囲との関係がぎくしゃくし、良い結果は生まれません。
結婚したことで評価を上げるも下げるも自分次第です。

最後に、結婚後の振る舞いで気をつけるべき注意点を確認しておきましょう。

4-1.結婚前と変わらないスタンスでいる

基本的に、結婚する前の自分と変わらないでいることです。今まで通りの仕事ぶり、発言を心がけます。周りの人は、自分たちが考えている以上に気を使っているものです。
「仕事を頼みづらい……」そう思われてしまっては失敗です。
公私ともに充実させるつもりで自ら積極的に業務に取り組み、結婚したことがプラスのイメージに働くよう頑張りましょう。

4-2.職場内で2人のプライベートな話は極力しない

職場での公私混同の振る舞いは、周りから見たら感じの良いものではありません。仕事中の会話は多少よそよそしく感じても、業務に関する話にとどめておき、プライベートなことはランチタイムなどの休憩時間内に話しましょう。
連絡事項があったとしても社内メールは使用しません。2人でこそこそ話したりして誤解を生むような振る舞いは控えて、職場の雰囲気を壊さない努力も必要です。

4-3.夫婦で話した仕事の内容を軽々しく漏らさない

家に帰ったらもちろん自由です。時には夕飯を食べながら互いの仕事の話をするかもしれません。ただし、家庭内で話した仕事の内容を軽々しく職場で話すことはNGです。
「夫が○○と言っていた」「妻が△△と話していた」などと勝手に漏らしてしまうと、仕事に支障が出る恐れもあります。
人に関する話などは要注意です。「あの夫婦は口が軽い」などと評判が立ってしまっては自身の信用を失うことにもなります。
何より、周囲に迷惑がかからないよう、不用意な発言には十分注意しましょう

まとめ

社内恋愛での結婚報告は、順番やマナーを間違えるとその後の自分たちの立場も大きく揺らいでしまいます。報告の当日、スムーズに事が進むようあらかじめ2人で入念に計画を立てておきましょう。
結婚に向けて公私ともに順調なスタートが切れるよう、気遣いの心を忘れずに結婚報告を成功させてくださいね。