はじめに
ジュエリーの用語というのは非常に専門的なものが多く、これから婚約指輪や結婚指輪を選ぼうと思っている方々が結婚情報誌やジュエリー店のウェブサイトで指輪の情報を得ようと思っても、なじみが薄いため「指輪の説明に専門用語が多くて良く分からない」というお声をしばしば頂きます。
そこで、今回は婚約指輪、結婚指輪などのブライダルジュエリーを選ぶに当たって、特に頻出の専門用語や、これは知っておいてもらいたいと思う専門用語を厳選して、その解説をさせていただきます。
目次
【ア行】のジュエリー用語
アーム | リングの指を通す金属の輪の部分をアーム(腕)という。リングの印象はアーム、宝石を載せる台の石座、石座とアームをつなげる部分のショルダー(肩)とのバランスで決まる。 |
SI1 | SlightlyIncluded1の略。10倍ルーペで容易にインクルージョンを見つけることができるダイヤモンド |
SI2 | SI1の次のグレード。10倍ルーペで容易にインクルージョンを見つけることができるダイヤモンド。 |
イエローゴールド | 銀と銅の割合が同等か、その前後で、一般的にいわれる金色の金合金。記号はYG。 |
石留め | 台座や金枠に宝石を留めること。彫り留め、爪留めなど多種の技法がある。 |
一文字リング | 同サイズのカット石を1列に並べた指輪。 |
一個石リング | ダイヤモンドあるいはその他の宝石を1個だけ石留めした指輪。ソリテールリングともいう。 |
インクルージョン | 宝石中に認められる内包物。同質であっても結晶と異なる固体、液体または気体で、多くは欠陥とみなされる。 |
インターナリーフローレス(IF) | 4CにおけるクラリティのFLに次ぐグレード 。熟練者が10倍に拡大して検査した場合、インクルージョンは全く見えず、ブレミッシュ(研磨の痕跡)のみが認められるダイヤモンド。 |
内甲丸 | リングの内側を内取りによって甲丸状にすり出した形状。通常、指通りが滑らかになる。 |
S字リング | リングアームがS字のウェーブを描く指輪のこと。 |
エタニティリング | 一般的に同サイズのカット石を全周にセットしたデザインをいう。「エタニティ」は「永遠」の意味。 |
エンゲージリング | 婚約指輪。正式にはエンゲージメントリング。 |
I1 | Included1の略。熟練者が10倍に拡大して検査した場合、顕著にインクルージョンが見える。肉眼でも容易に発見できる。 |
I2 | Included2の略。肉眼で見えるI1よりも大きいインクルージョン。 |
I3 | Included3の略。肉眼で見えるI2よりも大きいインクルージョン。ほとんど氷砂糖並みの不透明に近い |
【カ行】のジュエリー用語
カット | ダイヤモンドの品質基準である4Cの1つ。ダイヤモンドの輝きを左右する形状や仕上げの状態を表す基準。日本での評価基準はエクセレント>ベリーグッド>グッド>フェア>プア の5段階。カットはプロポーション(形)とフィニッシュ(仕上げ、シンメトリー対称性)とポリッシュ(研磨状態)を基に、総合的に決定される。 |
ガードル | ファセットカットの最外周部。ダイヤモンドを真横から見たときの上部(クラウン)と下部(パビリオン)の境目部分。 |
カラー | ダイヤモンドの品質基準である4Cの1つ。ダイヤモンドの色味を表す。最高ランクは完全無色のD。EFG……とランクが下がるにつれて黄色味を帯びてくる。Zまで、23段階に分かれる。 |
カラット | ダイヤモンドなど、宝石の重さの単位。1カラット=0.2g。ダイヤモンドの品質基準4Cの1つ。ブリリアントカットのダイヤモンドの場合、1ctで直径約6.5㎜、0.5ctで約5.2㎜、0.3ctで約4.3㎜の大きさになる。 |
空枠 | 宝石をセットする前のプラチナや金の枠。 |
鑑定書 | 主に4Cなどのダイヤモンドの品質基準を記した報告書。近年はグレーディングレポートとも呼ばれる。 |
鑑別書 | 個々の宝石の鑑別の結果で、天然かイミテーションか、人工的に処理されているかを表した報告書。 |
貴金属 | 産出量が少なく、耐蝕性及び耐酸化性に富み、化学的に貴な性質を持つ、金、銀、およびルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、プラチナの6種類の白金族(はっきんぞく) を加えた8種類の金属をいう。 |
貴石 | プレシャスストーンの日本語。財産的価値が高い宝石。硬度7以上で透明なものが多いが、半貴石との明確な区別は付けにくい。 |
キューレット | ラウンドブリリアントカットのパビリオン部のカット面が集まる先端部をテーブル面と平行に研磨した小さなカット面。 |
鏡面仕上げ | 表面が鏡のように平滑で光沢のある研磨。曲面でも特に光輝がある研磨。 |
金 | 特有のいわゆる金色を有する代表的貴金属。単位はKarat(K、Kt)で表記され、金の純度を24分率で示す。K24は純度100%の純金を指す。K18は18/24で75%が純金で占められる金合金。宝石の重量単位のcaratとは綴りが違う別の単語である。金合金は割り金の成分で銀の比率が多いとイエロー、銅の比率が多いとピンクの色味になる。また、パラジウム等を混ぜるとホワイトゴールドの色味になる。 |
銀 | 貴金属のうち、最も大量に製品化され親しまれている。硫化による黒変の性質が顕著。 |
金属アレルギー | アレルギー性接触皮膚炎の1種で、アクセサリーなど金属に肌が接触して炎症を起こす。 |
クラウン | ファセットカットされたダイヤモンドを横から見たときのガードルより上の部分。 |
クラリティ | ダイヤモンドの品質基準4Cの1つ。ダイヤモンドの透明度を表す。磨かれたダイヤモンドを鑑定士が10倍のルーペで拡大して検査する。インクルージョン(内包物)のカス、大きさ、位置など総合的に判断して評価する。評価の等級は内包物の全く存在しない 最高ランクのフローレス(FL)から、肉眼で容易に内包物が分かるI3まで、FL、IF、VVS1、VVS2、VS1、VS2、SI1、SI2、I1、I2、I3と11段階に分かれる。 |
グレーディングレポート | 鑑定書。⇒鑑定書の項を参照 |
K18 | 純金がK24とされ、K18は75%が純金の金合金。国内では最も多用される。 |
K14 | 純金がK24とされ、K14は58.5%が純金の金合金。欧米では標準的品位。 |
K10 | 純金がK24とされ、K10は41.7%が純金の金合金 |
合金 | 2種以上の金属、または金属元素と他の化学元素を融解混合し固化した固溶体。 |
甲丸リング | リングの断面が半円形のかまぼこ型の指輪。伝統的でスタンダードな形状。 |
コンビリング | 1本のリングで2種類以上の素材を使ったリングのこと。金とプラチナを使った組み合わせが一般的。また、マット仕上げと光沢のある仕上げという異なる質感で仕上げたものもコンビリングといえる。 |
【サ行】のジュエリー用語
地金 | 加工に供する金属材料。貴金属加工では、主に金、銀、プラチナなどの加工用の貴金属材料を指す。 |
サイド石 | 中石が中心にある場合に、その脇に配される飾り石。 |
刺激性接触皮膚炎 | 薬品や洗剤などの刺激性物質が肌に触れたことによる皮膚炎。 |
純金 | 通常、精製された999.9%以上の高品位の金を指す。 |
ショルダー | 宝石を載せる台である石座と、アームをつなげる部分をショルダー(肩)という。宝石のすぐ脇の部分。 |
ストレートライン | リングのアームが真っすぐな形状のリング。最もシンプルでベーシックなライン。 |
接触皮膚炎 | 肌がものに触れたことによる皮膚の炎症。刺激性接触皮膚炎とアレルギー性接触皮膚炎がある。原因物質は薬品・化粧品・下着・洗剤・その他生活用品など多岐にわたる。 |
セットリング | V字リングと立爪指輪のように、指輪の形状がそろっており、重ねて着けられる指輪。単独でも使えるが組み合わせると効果的な指輪。 |
センターストーン | リングの中心となる宝石のこと。中石やメインストーンとも呼ばれる。 |
ソリティア | ソリテールの別読み。 |
ソリテールリング | 一個石指輪と同意。多くの場合はダイヤモンドの一個石リングをいう。 |
【タ行】のジュエリー用語
立爪リング | ブリリアントカットのダイヤモンドを、腰を兼ねた6本の爪で留めたデザインリング。爪の数は3本や4本などもある。立爪のデザインはダイヤを持ち上げる爪の間の四方から光が入りやすく、輝きを得られやすい。 |
鍛造 | 金属を、工具、金型を用いて圧縮または打撃して成型や材料の鍛錬をする作業。内部の結晶が整うため強度が出る。鍛造製法で作られたリングは鋳造製法に比べ、一般的に変形しづらい。 |
鋳造 | 鋳型に溶解金属を流し込み鋳物を成型する製法。立体的形状で量産に適している。 |
爪 | 石留めの鉤(かぎ)状のもので、最も重要な部分。石を固定する機能のほか、デザイン上でも大事な要素である。爪がしっかりしていないと、石が緩んだり外れたりしてしまうことがある。石座に載せられた一粒の石を、浮かせるように数本の爪で留めるスタイルを立爪という。開発会社の名前にちなんでティファニー爪ともいう。また、最近は高さを抑えて引っかかりを少なくした爪が人気である。 |
爪留め | 宝石をあらかじめ設定した爪の先端で固定する石留め。爪の数、形、枠の形など多くの留め方、デザイン呼称がある。 |
ディスパージョン | 宝石の虹色の光。内部で複雑な反射を繰り返すために起こる光の分散効果。分散現象をファイアと呼ぶ。 |
ティファニー爪 | 爪の先が小ぶりで丸みのある立爪。 |
テーブルファセット | ファセットカットのトップの平らな面。 |
【ナ行】のジュエリー用語
内包物 | インクルージョン。宝石の内部に見られる宝石以外の成分。結晶が成長するときに結晶の中に取り込んだ液体、気体、固体や他の生成物で、含有物ともいう。宝石固有の特徴を示すことが多い。 |
中石 | センターストーンを参照。 |
【ハ行】のジュエリー用語
パヴェ | 複数の小粒のメレダイヤを敷き詰めるデザインのこと。パヴェとはフランス語で「敷石・石畳」の意味。 |
白金 | 英語名はプラチナ。白金族の代表で、重白金に属する。白色系の金属特有の光沢を有する。合金は宝飾品素材として金と双璧をなす。⇒プラチナを参照 |
白金族 | ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウムにプラチナを加えた6元素をいう。 |
裸石 | ルースストーンと同意。 |
パッチテスト | 金属アレルギーのアレルゲンを調べるためのテスト。被験者の皮膚に試薬を接触させ、一定時間経過後の皮膚反応を見る。 |
ハート&アロー | ブリリアントカットのダイヤモンドのパビリオン側から見えるハートマークとテーブル面から見えるアローマーク。プロポーションとシンメトリーの優れたカットに見える。 |
ハート&キューピッド | ハート&アローと同意。 |
幅広(リング) | 平打ちリングと同意。 |
パビリオン | ファセットカットされたダイヤモンドを横から見たときのガードルより下の部分。 |
ハーフエタニティリング | エタニティリング形式で半周程度に宝石が入った指輪。サイズ直しが可能になる。 |
パラジウム | 白金族の1種で軽白金に属す。プラチナの割金材として良く使用される。 |
ビッカーズ硬さ
(ビッカーズ硬度) |
硬さを表す尺度の1つであり、押し込み硬さの1種。ひし形のダイヤモンドでできた圧子を被試験物に押し込み、そのときに生じるくぼみの面積の大小で判断する。 |
平打ち(リング) | 外周が平面で、全周ともおよそ4mm以上の同幅のリング。 |
品位 | 貴金属合金に含まれる主たる貴金属の度合い。純度ともいう。 |
ピンクゴールド | 赤色系の金合金。定義はないが、銅の割合が多い、金銀銅の三元合金。加工性に劣り、サイズ直しが若干困難。記号はPG。 |
ピンクサファイア | ピンク色のサファイア。 |
ピンクダイヤモンド | 人気のあるカラーダイヤモンド。天然のピンクダイヤモンドは非常に産出量が少なく希少価値が高いため高価。 |
ファセット | 宝石のカットで外面に作られた数多い平面的な研磨面。 |
ファセットカット | 多数の平面を持ったカット。表面光沢と内部からの輝き、分散などを強調するのに適したカット。 |
V字リング | 手の甲へ向かって、リングのアームがV字形をしたデザインのリング。縦のラインを強調するため、指を細く長く見せる効果がある。 |
VVS1 | VeryVerySlightlyIncluded1の略。熟練者が10倍に拡大して検査した場合、発見が困難な微小なインクルージョンがあるダイヤモンド。 |
VVS2 | VeryVerySlightlyIncluded2の略。発見が困難であるが、VVS1よりもやや大きなインクルージョンがあるダイヤモンド。 |
VS1 | VerySlightlyIncluded1の略。熟練者が10倍に拡大して検査した場合、見るのが困難なインクルージョンがあるダイヤモンド。 |
VS2 | VerySlightlyIncluded2の略。VS1よりもやや大きなインクルージョンがあるダイヤモンド。 |
覆輪留め | 石の周囲のフランジ(枠の立ち上がり部)をムラなく石側に押し込める石留め。伏せ込みや目玉留めともいう。 |
伏せ込み | 覆輪留めの別称。 |
歩留まり | カット石の仕上がり重さと、原石の重さに対する比率。一般的には、製品仕上がり重さの原料に対する比率。製造コスト上は多い方がいい。 |
ブライダルリング | 婚約指輪や結婚指輪をまとめていう。 |
プラチナ | 白金の英語名。元素記号はPt。白色の光沢を持つ金属で、化学的に非常に安定した性質を持つ。通常の使用では変色することはない。産出量は非常に少なく、希少性が高い。約1tの原鉱石から、3gしか採出されない。純度は100%をPt999と表記し、Pt950、Pt900、Pt850の四品位制 で表される。
(貴金属を含む金属は、表示する成分の1 0 0 0‰(1 0 0%)は、化学的、理論的に存在しない。従って1 0 0 0表示は、証明が出来ないため、景品表示法によれば不当な表示となる。I S O ( 9 2 0 2 )及びJ I S ( H 6 3 0 9 )の規格に準拠し、最も高い品位の千分率表示は999となる。独立行政法人造幣局の貴金属品位証明の品位区分に、金1 0 0 0、白金1 0 0 0、銀1000 が存在したが、2 0 1 2年4月1日より、I S O、J I Sに準拠して廃止され、それぞれ9 9 9に変更された。C I B J Oは2 0 0 6年に、金、プラチナ、銀、パラジウムの4種の貴金属の品位区分に999を追加した。)日本ジュエリー協会「ジュエリー及び貴金属製品の素材等の表示規定2017(平成29)年度改訂版」より |
ブリリアンシー | 宝石の発する光輝。宝石のファセットカット面の内部から全反射して出てくる反射光の量にもよるが、テーブルやクラウン部の反射光も含む。日本語の表現では「照り」に近い。ブライトネスともいう。 |
ブリリアントカット | 多数のファセット面を付けたカット。ラウンドブリリアントカットのほか、マーキーズ、オーバル、ペアなどがある。 |
プリンセスカット | 正方形で、上部にテーブルを持たないファセットカット。 |
プロポーション | カットの正しい形状。研磨された宝石各部の相対比率や角度、ラウンドカットの場合の直径対テーブル面、パビリオンの深さなど宝石の輝きを引き出す上で重要な因子。 |
フローレス(FL) | 4Cにおけるクラリティの最高グレード。熟練者が10倍に拡大して検査した場合、ブレミッシュもインクルージョンも全く見えないダイヤモンド。 |
ヘアーライン仕上げ | 髪の毛のように繊細で連続した長い筋目の表面加工。半つや消しのような見た目。 |
ベビーリング
|
実際には使わないが、誕生や1年目のお誕生日に赤ちゃんに贈る記念の指輪。ペンダントトップとして用いられることが多い。 |
ホワイトゴールド | 割り金によって、白色とした金合金。割り金には、パラジウム系が多く、千分率では純金の割合が750や585の品位で多く使われる。記号はWG。 |
ホーニング | つや消しの加工の一種。研削粒を一面に吹き付けた表面荒らし。 |
ポリッシュ | 地金の表面仕上げの方法で、鏡面仕上げのこと。表面を磨き上げ、鏡のようにつるつるにして光沢感を出す 。 |
彫り留め | 地板の穴座に宝石を仮置きし、タガネという道具 で掘り起こしたバリ状の地金を爪にして宝石を留める方式。 |
【マ行】のジュエリー用語
マス留め | メレ石の周囲を四角に切り囲む彫り留め。上から見ると枡(ます)に似ていることにちなむ。 |
マット仕上げ | つやのない、地金の表面仕上げの1つ。表面に細かな凹凸を付けることにより、光を乱反射させ、しっとりとした落ち着いた質感と鈍く光る輝きが特徴。つや消し、梨地仕上げともいわれる。梨地とは果実の梨の表面ようにザラザラした質感に由来する。 |
マテリアル | 本意は材料、原料の意で幅広い素材をいう。ジュエリーの場合は貴金属素材を指す場合が多い。 |
マリッジリング | 結婚指輪と同意。 |
ミルグレイン(ミル打ち) | ジュエリーのフチや細いラインの上に、金属の小さな粒を連続して打っていくアンティーク技法のこと。ミルは「千」、グレインは「粒」を表す。職人が1粒ずつ手で打ってデザインしていたことから「ミル打ち」とも呼ばれるように。 |
メッキ | 製品の耐腐融性や表面硬度、耐摩耗性、また美観を向上させるため、表面を別の金属の薄膜で被膜すること。 |
メレ | 通常0.1ct以下の小粒ダイヤモンド。 |
モース硬度 | 鉱物、宝石の硬さの基準。材料同士をこすり合わせて、キズが付いた方を軟らかいとする序列尺度。最も軟らかい尺度を1、硬いものを10とするが、度数は比較尺度で、絶対尺度ではない。ダイヤモンドは10、ルビー、サファイアが9。 |
【ヤ行】のジュエリー用語
4C | ダイヤモンドのグレードを示すための基準要素。カラット(Carat)・ 重さ、カット(Cut)・研磨、カラー(Color)・色、クラリティ(Clarity)・透明度の頭文字が全てCであることから4Cと呼ばれる。カットについては、58面体のラウンドブリリアントカットのダイヤモンドのみが評価対象となる。4Cは世界的な鑑定の基準があり、4Cが全て一致したダイヤモンドであれば、同等品とみなされる。日本では、GIA(米国宝石学会)基準をベースにしたAGL(宝石鑑別団体協議会)基準に基づき、各鑑定機関で厳正に鑑定されている。主な鑑定機関としては、CGL(中央宝石研究所)、AGTジェムラボラトリー(GIAJAPAN)、DGL(ダイヤモンドグレーディングラボラトリー)などがある。 |
指なじみ | 指あたりともいう。リングのアームの内側の部分のことをいう。または、内側のエッジ部分の仕上がり具合を意味する。「指なじみが良い」のように、リングをはめた際の肌に触れる滑らかさやフィット感を表す言葉として用いられる。 |
【ラ行】のジュエリー用語
ラウンドブリリアントカット | 最も代表的なダイヤモンドの円形のブリリアントカット。 |
リフォーム | 手持ちのジュエリーの宝石や枠を生かして新しいデザインに作り替えること。 |
ルース | 販売や加工用の研磨済みの枠にセットされていない宝石。裸石ともいう。 |
レール留め | 1列に並べた複数の石を連続で留める両側のフランジ(輪縁)状の爪。石をレールのように留める。 |
ロジウムメッキ | 表面は600~1,000HVと非常に硬く、耐摩耗性や耐蝕性に優れる。色調が白く変色しない。 |
【ワ行】のジュエリー用語
脇石 | 中石の回りや、デザインのバランスに配した中石より小さい、または小粒 の石。 |
枠 | リングから宝石を除いた貴金属の部分のこと。宝石がまだ付いていない枠を空枠ともいう。枠にはリングの留め金、指を通す金属の輪の部分のアーム、宝石を載せる台の石座、石を留める爪などの部分がある。婚約指輪をセミオーダーする場合は、ダイヤモンドのルース(裸石)と好きなデザインの枠を別々に選んでセットしてもらう。 |
割り金 | 主たる貴金属を所要の品位に設定するために加える金属類。アクセサリーとして強度を高めるために、配合する他の金属。一般に、金では銀や銅が多く、プラチナではパラジウム、イリジウムなどが用いられる。加える金属や割合によって合金の色調や融点、性質はさまざまに変化する。 |